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メルマガ第32号|語り合うことができる場
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特定非営利活動法人 協同労働協会OICHI公式メルマガ 第32号
2010年4月3日
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東日本大震災による東京電力原発事故で
放射線や放射性物質の拡散の影響など、
事態沈静化の目途がたたない状況が
相変わらず続いています。
一方で、仮設住宅の建設や港湾、鉄道など
少しずつ復興の動きも見えつつあります。
また、義捐金や救援物資の送付といった支援の他にも
避難所で生活する方々に対しての臨床心理士による心のケアであったり、
玩具会社が現地の子供達へおもちゃを送ったり、
あるいは現地から避難してきた方々に対する数々のボランティア活動など
それぞれの立場で
支援の輪が広がっている様子も報道されています。
そして、被災を免れた地域で生活している人の中には
「自分も何かしなければとは思うのだが。。。」
と思いながら何も出来ない自分を不甲斐なく感じて
自分を責めてしまった方もいらっしゃるのではないかと思います。
被災者の方々が不自由な生活を強いられているのに
自分は。。。何もできない自分はいったい何なのだろうか?
日々の生活に余裕のない方々にとっては
そのように考える時間的な余裕さえないかもしれません。
でも、この無力感を感じること、
これはこれでとても大事なことではないかと思います。
自分は何もできない、ちっぽけな存在だ、
とても人の役に立つなどという大それたことなんてできない。
そして、こうした“無力感”を嫌というほど
味わって味わって味わいつくした方こそ、
人に感謝される支援ができる素地を
育むことができるのではないかと思います。
“何かできる”のは今回の災害というタイミングではないかもしれない。
でもまた別の、その人の人生のまた全く別の場面で、
今度はきっと迷うことなくスムーズに手助けが出来ていることでしょう。
自分ができるときに、自分がやろうと思えたときに、
自分らしい、自分にしかできないタイミングでやるのも
立派な支援のひとつと言えるのではないでしょうか?
そういう意味ではこの無力感、決して無駄なものではない。
いやむしろ、前に向かうためには必要なものとさえ
言えるのではないかと思います。
そして、この個人的な内省を経て
新たな外部の世界へ関わっていく段階に来ている方々にとっては
今こそ、様々な人と色々な話をする絶好の機会です。
日本という国自体が危うくなりつつある今こそ、
私達一人一人の持てる力を合わせることで
新たな道が開けていく可能性があります。
節電ひとつとっても、一人ではたいしたことのない微々たるものでも
多くの人でやることで予想以上に大きなものになりますね。
「協同起業」「協同労働」のOICHIは多くの方と知り合い、
語り合うことのできる“場”をたくさん用意しています。
あなたの思いや考え、ビジョンを多くの人に伝えてみませんか?