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メルマガ第79号|ビジネスフォーラム in 千代田
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特定非営利活動法人 協同労働協会OICHI公式メルマガ 第79号
2013年4月7日
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こんばんは。
とうとう新年度がスタートしましたが、
皆様いかがお過ごしですか?
先日、3月30日(土)、
OICHI主催の、
「ビジネスフォーラム in 千代田」
がPHP研究所東京本部2Fホールにて開催されました。
講演会、パネルディスカッション、交流会
の三部構成でしたが、
今号ではメインイベントである第一部の、
歴史作家童門冬二氏による講演会
【先人に学ぶ 働くを粋にする生き方】
について振り返ってみたいと思います。
現在、人々が閉塞感を感じているのは
心の豊かさが足りないのではないか、
原因に働き方にあるのではないか、
というところを背景としてテーマ設定されたこの講演会。
“粋”というものの定義から、
歴史上の人物に見られた粋の精神、
例えば、
支倉常長をローマ法王に遣わせた伊達政宗や太田 道灌、
そして「日本のカルチャーを変える程の“粋さ”を持っていた
織田信長」
といった人物における、粋のエピソードが語られていきました。
そして、この粋の精神が日常の中に取り込んでいくことで
生活様式の変化、いわゆる文化化が進んでいき、
それにつれて内需が沸いていき、
ついには安土・桃山文化という経済の高度成長が
花開いたというお話がありました。
そしてそこには、“一所懸命”から“文化”というものへの
価値観の変化があった、という指摘がありました。
現在、人々が閉塞感を感じ、心の豊かさが足りない、
その原因には働き方があるのではないか、という疑念。
そして、この“働き方”には、
単位に働く上でスタイル、雇用形態、という意味の他に、
働く意義、目的、といったことまで含まれるような気がします。
そして、現在においても、
もはや、これまでの価値観の変換を余儀なくされている、
と考えることができるでしょうか。
長引く不況、地震、原発事故、生きがいの喪失、
え、この時期に?と思うような異常気象に
見られるような地球環境の悪化、など
これまでの経済性一辺倒の成長、利益至上主義の考え方は、
もはや限界に達しているのかもしれません。
サステナビリティ(持続可能性)、
という言葉がよく聞かれるようになるなど、
これまでに変わる新たな価値観の萌芽は、
ジワリジワリと兆候として至るところに噴出しつつあるような
気がします。
ではこの価値観をいったいどのように
変換して、進めていったらよいのでしょうか?
そのキーワードこそが、
まさに童門氏の講演、
歴史の中に学ぶ、
“粋”だったのではないのかと思います。
講演の後半に渋沢栄一の話が出てきましたが、
この粋の話は、
日本式経営をもう一度復活させるためには
どうすればいいのか、
という話につながっていきます。
童門氏は、
「恕の精神、近江商人の「三方よし」の精神、
常に相手の立場に立って、
お客様の目線で物事を考えていくという
ヒューマニズムの精神。」