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メルマガ第55号|アンテナを張り、敏感であれ
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特定非営利活動法人 協同労働協会OICHI公式メルマガ 第55号
2012年2月19日
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皆様、こんにちは。
日差しが少しずつ明るくなってきましたが、
いかがお過ごしですか?
突然ですが、筆者が以前大変お世話になった方は
天候や草花の咲き具合など
日々の細かな変化や事象にアンテナを張り、敏感であれ、
と常々おっしゃられていました。
これからの時期はそうした変化が分かりやすく、
はっきりと現れる時期に向かっていきますね。
そうした季節の移り変わりも楽しんでいきたいものです。
さて、話はガラリと変わり、ロシアではプーチン首相が
大統領へ返り咲くことが確実視されています。
しかし、昨年、総合格闘技の大会を訪れたプーチン首相は、
観客から思わぬブーイングを浴びせられたり、
反対派も復帰を阻止すべく動き出しているなど
復帰には一筋縄ではいかない様子が伺えます。
そのプーチン首相、元々は旧ソ連の諜報機関、
KGBのドイツ語要員で、
ドイツのメルケル首相とはこれまで比較的うまくやってきた様です。
つまり、何がいいたいのかと言いますと、
あくまでも、“キャリア”という観点からですが、
プーチン首相がスパイ時代に身に付けたことが、
現在において少なからず役立っているということです。
東西冷戦が終結し、もはやソ連も崩壊、
そしてソビエト連邦を構成していた各共和国のいくつかは
EUに加盟、そしていずれロシアも
EU圏に組み込まれるのではないか
という噂も流れるような状況の中で、
もはやスパイとしての役割などほとんど意味をなさないでしょう。
しかし、そのスパイ業務で当時の東ドイツに潜入し、
ドイツの一市民として紛れ込んで身に付けた
ドイツ語やドイツ人的な思考方法、行動様式が、
後の大統領時代から現在に至るまで、
ドイツを中心とするEUとの間に横たわる
エネルギー資源やCIS諸国のEU加盟問題など
外交交渉、協力関係において
大いに役立っていると思われます。
しかもちょうどドイツのメルケル首相はロシア語が堪能で、
両者はドイツ語、ロシア語どちらでも対話が可能なため、
これまで良好な関係を築いてきたと言われています。
このプーチン首相の事例から言えるのは
我々が今行っていることというのは
後にどこでどのように役立つか分からない、
ということではないかと思います。
もちろん経験豊富な皆様のこと、
少なからず身をもって体験されている方も
多くいらっしゃることと思います。
今、例えばですが、
皆様が本業でやっている仕事や関わっている活動に
あまり意味を見出せない、
生活のためにやってはいるが実際には
つまらなくて、かったるくて、だるい、
なかなか週末起業が軌道に乗っていかない、
そんな状況であったとしても
もしかしたら日々行っている活動が、
それはもしかしたらほんの一部かもしれませんが、
思わぬ形で何かに役立つ可能性は大いにある、
ということです。
もっとも可能性なので、ない可能性もある訳ですが(笑)