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メルマガ第57号|震災から1年が経過
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特定非営利活動法人 協同労働協会OICHI公式メルマガ 第57号
2011年3月18日
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皆様、こんにちは。
未だ完全にコートを手放しきれない日が続くものの、
夕方17:00を過ぎにふと見上げる空にはまだ薄青色が残るなど、
明らかな変化を感じ取れるようになってきましたが、
皆様、いかがお過ごしでしょうか?
さて、そんな春の到来を間近に感じる中で、
東日本大震災から1年が経過しました。
「普通に生活を送れるありがたみを感じている。
これは実はすごいことなのだ」
と投稿されている方がいらっしゃいましたが、
まさにその通りではないかと思います。
健康でいられること、
人間関係の贅沢を享受していることなど、
どうしても日々の有難みを忘れがちですが、
1年を迎えたことで、改めて
いかに恵まれた境遇にいるかということについて
再確認させられました。
震災後多くの方がボランティアで現地へ入ったり、
様々な支援活動に携わる様子が報道されました。
社会をいい方向へ変えて行こう、
ということにハングリーな若者達が
NPO法人という形態で社会起業を通じてソーシャルビジネスに参入、
商品の売上から寄付に回す、といった動きも活発化しているようです。
また、女性経営者と被災地企業との連携を支援する企業も登場し、
現地企業を巡るツアーを企画し、女性の発想の活用方法を探る
動きも見られます。
また、同時にユニクロやヤマト、リコーなどの企業は
新たなビジネスの芽を育てる手段として
社会起業への取り組みを開始しているというニュースもありました。
「2022-これから10年、活躍できる人の条件」(神田昌典著)
にある様に、
今回の震災、原発事故をきっかけとして
これまで
「社会に良いことをやっても、なかなか儲からない」時代から
「社会に良いことをしなければ、儲からない」時代への萌芽が
見られているのかもしれません。
しかし、この場合でも決して収益性を考えて動いたものではなく、
むしろ、「打算・計算なしに動いた。
・・・利益計算よりも被災者のためにできることを優先、
迅速に実行」し、その結果として
「大きな社会ニーズを掘り当て」、「新しい産業を創る」
可能性をこの本では指摘されています。
今回の震災・原発事故はエネルギー問題をはじめ、
雇用やビジネスなど社会の有り方そのものを変える
きっかけにもなっているのかもしれません。
このような時代の変化の兆し、
皆さんはどのように感じていらっしゃいますか?