- Home
- おみやげプロジェクト, 活動・プロジェクト
- 青葉区発横浜おみやげプロジェクトとは?
青葉区発横浜おみやげプロジェクトとは?
OICHIが運営する横浜市青葉区の地域密着型ビジネスセンター、
「まちなかbizあおば」のメンバーがつぶやいた
『自分のまちの贈り物がない』
の一言をきっかけに、
横浜市北部ならではのおみやげをつくりたい
と、発足したプロジェクトです。
OICHI開催の第4回ビジネスアワードでのプレゼンテーションを皮切りにして、たまプラーザ・横浜市青葉区を発信源としたお土産作り物語が幕を開けました。
パーティー形式・食に関するトークセッションを行う試食会など、数々のイベント開催を経て支援者・協力者を募り、
LOCAL GOOD YOKOHAMA※におけるクラウドファンディングで、目標額80万円を超える 1,013,000円の資金調達に成功しました。
現在は販売の段階に進んでおります。(販売ページはこちら)
※LOCAL GOOD YOKOHAMAとは?
特定非営利活動法人横浜コミュニティデザイン・ラボ様の運営メディア
地域にある課題を解決するためのプロジェクトに対し、「クラウドファンディング」というプロジェクトを実施するために必要となる資金を多くの、市民の皆さんから少しずつ集める資金調達の仕組みを提供しています。
以下、LOCAL GOOD YOKOHAMA にてプロジェクトを紹介した内容です。
おみやげの開発の背景や目指す特徴などを詳しく説明しています。
落ち着いた住宅地から少し離れると、田畑があちこちに残る横浜市青葉区。横浜市18区のうち、最大の水稲作付面積38.7ヘクタール(横浜市青葉区農業データ2013)を誇る田んぼは「みなとまち」というポピュラーなイメージとは全く異なる横浜の姿を、訪れる人の目に焼きつけます。横浜市北部の大動脈、東急田園都市線・市が尾駅から緩やかな坂道を登り切った場所に、共働きの子育て世代や健康に関心が高い層に向けて、安全でおいしい食の開発・製造を手がける「さくら工房」があります。代表の櫻井友子は、20代初めに結婚し、2児の母になってから働き出した「最初からワーキングママ」。「食事だけは手作り」という家族にした約束を大切に、以来25年にわたって働き続けてきました。働きながら、家族のために毎日の食事をつくるということは、自分で決めたこととはいえ、とても大変な負担でした。後に続くママたちには罪悪感を持たずに、もっと楽をさせてあげられる安全で安心な食材を提供したいという思いが、商品開発のコンセプトになっています。
さくら工房の主力製品は、顔の見える農家の野菜や肉を使った「そぼろ」や、米農家のネットワークを生かして米を使い分けてつくる「米粉」が素材のシフォンケーキ。アークヒルズ(東京都港区六本木)で毎月開催されている「マルシェ・ジャポン」でも、固定ファンに支持されています。
今回、横浜市北部ならではのおみやげをつくりたいと考え、クラウドファンディングに挑戦することとなりました。そのきっかけは、横浜市青葉区の地域密着型のビジネス拠点. 起業支援センター「まちなかbizあおば」の仲間がつぶやいた『自分のまちの贈り物がない』という一言。横浜のお土産といえば、シュウマイや港のイメージのある洋菓子などが頭に浮かびます。しかし、青葉は中華街に行くよりも渋谷に行ったほうが近い地域で、地域特有のお土産と呼べる目立ったものがありません。
青葉区には土産物に使えるような珍しい特産物もなく、由緒ある歴史もすぐには見あたらないーー。「何を、青葉の、横浜北部の特色とすればいいいのだろう」OICHIの仲間たちと悩みました。その時、ヒントになったのは「原点」。今まで手がけてきたお菓子の「原点」である「米粉」に着目することにしました。
「米と青葉区」を結びつけて見た時「青葉は水稲作付面積が横浜で一番広い」というデータに行き着きました。都市に残る大切な田んぼと自然、そこで米を育て続けてきた農家の誇り、そうした農地をつながりの場として生かしたいと活動する市民。「米粉」を通して、土地の恵みと人のネットワーク、青葉区のユニークさを1つのお菓子で表現したいと事業化を行うことにしました。
現在、候補となっているのは青葉区産の米粉をつかったシンプルなシフォンケーキと、オリジナル焼き菓子「ココフラン」の2種類。ココフランは、直径約7センチの小さな円形焼き型にバターや卵、果実などを入れて焼き上げたお菓子で、クッキー生地でふたをして提供します。両方とも、北部で採れる旬の野菜やくだものを入れてつくる計画です。
青葉に暮らす皆さんから意見を募り、地元の農家さんと協力しながらみんなでつくる、このストーリーも含めてお土産になるような、地元のお土産をつくります。現在はシフォンケーキを想定していますが、皆さんの意見により違うものになる可能性もあると思っています。
青葉区は農家の戸数は横浜市で2位ですが、一戸あたりの経営耕地面積は区内で10位と比較的小規模な農家が多いといえます。そして作物もこれが多いというものも特にあるわけではなく少量を多品種生産している傾向があります。小さい農家さん、極端に言えば市民農園で耕作されている方などにもご協力いただき、旬のものを使い、季節ごとに違う風味のものを作っていきたいと考えています。
プロジェクトの目的/課題認識
本プロジェクトは、地域で仕事づくりを考えるNPO法人「協同労働協会OICHI」の仲間の「横浜北部にはお土産がない」という一言から生まれました。青葉区など横浜北部の人の中には「横浜都民」と呼ばれるように勤め先が都内の人が多く、横浜には寝に帰るだけという人もたくさんいます。また、青葉区自体もみなとみらいなどの港のイメージとは遠く、特徴を感じづらい、愛着を持ちにくいという感覚もあります。 青葉区に暮らす人々が、実家に帰省するときや友人が来た時に青葉区で生まれた、地元のイメージのお土産を渡せるように誇れるおみやげを作るということが目的です。
プロジェクトの達成目標/創出効果/成果物
横浜北部を、港北区・緑区・青葉区・都筑区の4区と定義すると、人口は100万人以上、世帯数は44万世帯にのぼります。住民のみなさんのニーズに応え、仮に5%の世帯にお土産として選んでいただけると22,000個のお土産が全国に届けられることになります。その第一歩として、2015年6月までにお土産をつくり、まずは100人の方々に届けたいとおもいます。
お土産をテーマに、意見やアイディアを募ったり試食会を行ったりして、商品自体を改善していく過程や小規模な農家さんとのつながりを作るプロセスを楽しみながら、地産地消の推進や地域活性化をはかりたいと考えています。
シフォンケーキやココフランのいいところは、中に入れる果物や野菜を変えることができる点です。小規模な農家が多く、少量多品目生産している土地柄なのでシフォンやココフランの中身の選択肢はたくさんあります。
みんなでつくるおみやげですから、みなさんお勧めの農作物をものづくりに反映させ、試食会などを通じてみんなでブラッシュアップして商品化していきたいと考えています。
また、安全に食べられるお菓子を作ることによって次世代の子どものたくましさを育てること、地元で作るので雇用を生み出し就労を支援することにもつなげていきたいと思っています。
長期的には、今回の事例をモデル事例とし、一見して特徴がないようにみえる地域でも、ストーリーをデザインすることによって、地域の人の心に残るおみやげに育てていけるのではと考え、地元のおみやげづくりや農業の6次産業化に貢献していきたいと思います。
プロジェクト構成メンバー/経歴
【プロジェクトリーダー】
櫻井友子 開発・製造 / さくら工房 働くママをバックアップしたいと考え、自らのワーキングマザーの経験を生かしながら、お惣菜・お弁当・給食・スイーツの提供を通して、家庭の食事を豊かにできるお手伝いをしております。【統括管理】坂佐井雅一 植松謙
【企画・開発】堤由里恵
【営業・広報】赤野たかし 小松礼次郎
【デザイン】森正 上畝地功 丹野快一
【資金調達】今井英貴 土屋ごう
【法務】川瀬典宏
LOCAL GOOD YOKOHAMA※ より引用